ニューズレター
コンピュータ回路図の著作権に関する疑義
著作権法によると、図形著作は著作の一種であり、地図、図表、科学技術及び工事設計図、その他の図形を含む。コンピュータ回路板が表示する回路図が著作権を有するか否かについて、智慧財産局は先頃通達によって「回路の設計若しくは回路の配置は、具体的な図形、言語によって設計図若しくは配置図が描かれる以前は、概念、思想、プログラム、システムに属し、具体的な伝達方法を有していないため、著作ではなく、著作権法も適用されない。しかし、回路配置が描図され印刷された場合、著作権法によって保護される図形著作となる」との見解を示した。
マイクロコンピュータの回路板の原始回路図については、著作権法に規定される図形著作のうちの科学技術設計図に該当するのであれば、著作権法によって保護される著作であり、著作権を有する。回路図によって製作される回路板が、仮にフィルム状に作成されてから回路板が作成され、かつ該回路板上に著作内容が表示(再現)されるものである場合、原回路図の図形著作を再製作若しくは改作したことになる。つまり、回路板上に回路図の著作内容が再現されていれば、回路図の再製作物であると見なされる。